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2021.05.31福岡
「まちと建築展」事業報告
JIA福岡地域会では、2020年度の事業として建築展を開催しましたのでご報告させて頂きます。
はじめに、JIA会員の皆様・協力会の皆様には今回の建築展につきまして多くのご支援を頂きました事、御礼申し上げます。おかげさまで、建築関係者、市民の方々、建築学生を含め多数の来場を頂きました。改めて御礼申し上げます。
福岡地域会としましては20年ぶりに行われた建築展であり、福田地域会会長を先頭に、どのように建築展を行うか様々な意見交換を行ってまいりました。今回は、率先して建築の取り組みなどを行われている市町村「まち」に、我々建築家が出向いていきながら、まちの人々、行政の方々と対話できるような建築展にしたいと考え、展覧会の会場選定、構成を考えてまいりました。
今回の会場として選んだ那珂川市は福岡市の近郊で2年前に町から市に昇格し、今も発展を続けています。その発展は既存の建築物を積極的に改修利活用しながらプロポーザル方式を採用するなど、設計者と市民目線の施策であり、これからのまちづくりの方式として一歩進んだ取り組みがなされています。展覧会は、これらの現状を市民の皆様に改めて感じて頂き、「まち」における建築とのつながりを深めていきたいと思い企画させていただきました。参画意識の高い市民が多く集まる那珂川市と、豊かな「建築」を掛け合わせる事によって、より一層、居心地の良い「まち」をつくる「きっかけ」になればと思っています。
会期のオープニングイベントでは、那珂川市長もお越しになりご挨拶をいただきました。市長からは「ただ新しいものを作るだけではなく、コンセプトを大切にしたまちづくりを行いたい」との言葉を頂き、プロポーザル方式を主体とした建築の作り方を市民と共に作り上げたいという想いもお聞きする事ができました。設計入札によらない方法でまちを作り上げる事についても議論された次第です。また、那珂川市のプロポーザル審査に加われてまちの発展を見てこられた、鮎川会員からもご挨拶を頂き、金沢のまちづくりの例を挙げられて「建築施策によって「まち」が発展していく事ができる」という力強いお言葉もいただきました。トークセッションでは、那珂川でプロジェクトを行っている4人の建築家が「まちと建築」「那珂川市」をキーワードに討論しながら、市民や建築界、行政に対するトークを展開し熱のある議論が交わされました。
2階のメイン会場は、7.2Mの大きな円卓に各参加者の模型を並べ、建築への想いがにじみ出る作品が並べられました。また、今回は建築家の人となりを知って頂く為に、あらかじめいくつかの質問に答えていただく形でプロフィールを構成する工夫を行いました。これにより、建築家本人の性格や特徴がわかる展示を行っています。バス待合所の横にある1階のブースでは、那珂川で2年前にオープンした市施設「五ケ山クロスベース」と今年度から4か年で改修工事が行われる「ミリカローデン那珂川」の模型やパネルが展示され、市民の人が足を止めて見入る光景が見られました。オープニングの2日間で来場は300人に迫る状況で、会期中10日間での来場者は1000人になるなど、大変盛況をいただきました。
今回の建築展で、建築家の職能を伝え、文化を伝え、模型などにより、我々が大切にしている事を伝える事は、何よりも大事であると実感した次第です。他の建築家の思想や人となりを知る事が出来た事も併せて大切な10日間となりました。定期的な開催が出来る様に進めていきたいと思いますので、皆様のご支援をお願いしたいと思います。
JIAまちけん HP
https://www.jia-9.org/archive/fukuoka/machiken/
4月3日の見逃し配信はこちら
https://youtu.be/d0a7sgg0a7w
建築展概要
1.後援依頼 「まちと建築展」 令和3年4月3日~4月12日の10日間
2.場所 博多南駅前ビル2階イベントスペース
3.主催 公益社団法人 日本建築家協会 福岡地域会
4.共催 こととば那珂川・株式会社ホーホゥ
5.後援 那珂川市/那珂川市商工会/FBS福岡放送/RKB毎日放送/
西日本新聞社/九州朝日放送/
一般社団法人 日本建築学会九州支部/
公益社団法人 福岡県建築士会/
一般社団法人 福岡県建築士事務所協会/
一般社団法人 日本建築構造技術者協会/
6.協賛 主に那珂川市の皆様にご支援いただきました。
株式会社平和建装/株式会社ネクステップ/
株式会社日本パイプクリーニング/畑中土木/有限会社清和興業/
ふくろうの森保育園/筑紫ガス株式会社/株式会社イクスワークス
有限会社エフツーアート/大光電機株式会社/
那珂川の喫茶店・キャプテン