受賞者の作品と講評を紹介します。
金賞 巡 見りえさん :
「97の、日々の隙間」
個人のメモリアルを思想的にとらえ、ポエムで考えている、物語がある等作品へのアプローチに対する評価が高く完成形が未知数であり、将来に対する期待感がある。また、時間をかけて作品を仕上げている点が評価された。卒業設計ということで、室の用途の記入や模型を製作しているが「具体的な形はいらなかったのでは」という意見もあった。
銀賞 西森 裕人さん:
「花咲く駅の建築」
着想がよく表現がうまい、高架の駅舎を感じさせない為の工夫や接地性を考慮している点が評価された。一方駅舎という立地条件を考えたとき、住宅部分の密度が薄いとの指摘もあった。
銅賞 河邊 亮介さん:
「人と湖のあり方」
わかりやすい題材でテーマにあっている。プランがよくまとまっており、スケール感がいい等の評価が得られた。景勝地であることを考慮すると、エレベーションや外構計画にもう少し配慮がほしかった。
銅賞 田中 奈津希さん:
「 「道」にある建築 」
水辺の施設が道路面より突出しないように計画されており、景観のの魅力を引き出せるとの意見が多かった。模型が丁寧にできているとの評価の 反面、同じ様な用途のスペースが続くのはいかがとの意見もあった。
(以上鹿児島大学)
奨励賞 桑鶴 隆志さん :
「Cityplanning of a CONNECTION」
シンボリックな建築を空中でつなぐ発想が評価されたが、計画が地域に対してスポット的で、周辺の施設とのかかわりが希薄に感じられる。建築としてのデザインがほしかったとの意見もあった。
(第一工業大学)
(文責:藤﨑実行委員長) |