学生デザインレビューは、現代の建築や都市をとりまく諸問題を議論し、デザインの可能性とリアリティについてクリティークと参加者が共に考える開かれた場を提供する活動です。設計教育や建築批評の第一線で活躍するクリティークを招き、テーマに関するシンポジウムと学生の意欲的作品の批評を通じて、日常的な業務や教育現場では得がたいレベルの高い横断的な議論を行います。学生デザインのレベル向上はもとより、現代の建築批評や建築・都市デザインに対しての刺激となることを目的としています。
■ 主催:学生デザインレビュー実行委員会 +日本建築家協会九州支部+日本建築学会九州支部 共催:福岡デザイン倶楽部+学生組織FAN(Fukuoka
Architectural Network)
■ 場所:天神イムズ9F・イムズホール
■ クリティーク=パネリスト: 有馬裕之(アーバンフォース)・塩塚隆生(シオツカアトリエ)・出口敦(九州大学助教授)・土居義岳(九州芸術工科大学教授)・新納至門(新納至門建築設計事務所)・松岡恭子(スピングラス・アーキテクツ)
■ スケジュール
3月15日(土)
シンポジウム+作品受付および展示 参加者約100名
14:00-17:00 クリティークによるリレートークおよびクロストーク コーディネーターの土居氏のイントロダクションの後、シンポジウムのテーマ「モバイル社会と建築」に沿って、クリティークが今考えていることを語り合った。作品の紹介、現状分析、これからの課題など話は多岐にわたった。
18:00-20:00 ディスカッション/懇親会(於福岡大学セミナーハウス):参加者約40名 クリティークと学生および一般参加者が、シンポジウムを受けて建築に対する考え方などについて語り合った。普段なかなか聞けないクリティークに対する質問なども聞かれた。
3月16日(日)
学生デザインレビュー:参加者約120名
10:00-13:00:公開審査 学生が作品を展示し自らの作品の前に立って、クリティークや来場者と議論しながら審査をおこなった。クリティークだけでなく、来場者全員が投票をおこない、午後のプレゼンテーションに進む7作品を選出した。
14:00-18:00:プレゼンテーション 選出作品について学生がプレゼンテーションをおこない、クリティークが批評をしていった。一般的な学校内での講評会のように作品の評価をするのではなく、作品が提示している問題点や可能性などについて様々に議論が展開した。JIAより選出作品に学生設計選奨の表彰状が送られた。
■ 応募者: ・登録数44作品、出展42作品。
■ プレゼンテーション選出作品(学生設計選奨): ・岩崎葉子(近畿大学九州工学部M2)、粟田一行(京都工芸繊維大学B4)、小川文象(芝浦工業大学B4)、上田祥史(九州大学B4)、坪根聡(芝浦工業大学B4)、温盛義隆(芝浦工業大学B4)、近江麻里(福岡大学B4)
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